世界経済共同体党代表の又吉イエス先生を偲ぶ話

世界経済共同体党代表の又吉イエス先生の健康が優れないため、ついに政界引退が発表され、それにともないホームページも閉鎖されることとなった。

又吉先生と直接あったことはない。初めて知ったのは04年頃だろうか。東京都の選挙において過激なポスターを見たのが最初だった。大学生の頃から政治に興味関心がなかった人間としては対岸の出来事だった。

又吉イエスボランティアな日常(シベリア超特急な日常改題)

公式サイト含めて一部のページにおいて更新が04年頃を境にストップしており、なかなか近況が伝わってこないのは残念ですが、ボランティアの皆さんも継続的な活動は簡単ではないと想像されます。

『地獄の火の中に』『〇〇は腹を切って死ぬべきである』など過激な発言がインターネット上で話題になったが、実際に会った人からは好々爺といった印象で、主義主張は意外にも理路整然としており、知識も深く、人柄は素晴らしいとの評判も多かった。

又吉イエスの勉強会に行ってみた - Togetter

早くから2ちゃんねるに理解を示しており、04年の記事においても認めている。多くの老害と違い、良いものは積極的に取り入れ、かなり先進的な人物だったと思われる。若者の意見にも耳を傾けていたそうだ。05年の花見ではなぜか探偵ファイルの大住氏が登場しているのには笑った。

世界経済共同体党 花見会

1944年生まれの74歳。様々な政治家が引退した年齢を考えると、引退には少し早いかもしれないが、体調が優れないとのことなので、一有権者としては選挙のたびに先生の主義が見れないかと思うと残念だが、健康を優先してほしい。

過去何度にもわたる落選にもめげず出馬しており、その主義主張への強さは凡人の私には推し量れないものがある。それにも関わらず、今回引退を決意された経緯には、様々な事情があると推測される。かなりの勇気が必要だったと思う。回復の見込みはないのかと心配でもある。

毎週土曜日に高田馬場の事務所で勉強会をやっていたらしく、一度は行こうと思いながら一度も訪れる機会がなかった。「きっかけがない」と言いながら結局は行く勇気もなかったが、今になって後悔している。

泡沫候補と呼ばれることがあるが「ネットに生息する若者に政治に興味を持たせた」ことは評価に値する正真正銘の政治家である。この一点に関しては政治家の中でも特筆すべき功績を残した。願わくば余生は静かに暮らして長生きしてほしいと思います。